Obsession Conception Possession
アイデアやコンセプトが作品の中心的役割をはたすという概念が、コンセプチャル・アートとして1960年代に美術のジャンルとして用いられ始めてから半世紀以上が経過しました。アメリカ、ヨーロッパで発生したこの流れも現代のコンセプチャルアートを標榜したとき、時代や国、文化的な背景も含めさらに多様化しています。今展覧会では20年以上のキャリアを持ち、それぞれ異なる視点でアイディアという言葉だけではとどめることの出来ない思考と探求の痕跡を作品化している、笹口数、若林雅人、そして古屋俊彦という三作家の作品、インスタレーションを一同に展示する事により、現在の日本に於けるコンセプチャルアートの堅固な表現の一端に触れる機会となります。また三作家は寡作な作家でもあり、特に三人の作品を同時に見ることの出来る貴重な展覧会です。
出来うる限り広くそれぞれの作品世界を紹介する機会にればと考えてます。そして作品を通じて、美術のフィールドから科学や物理、哲学、言語学、など様々な世界へ通じる、新たな視点を提示することになるでしょう。
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